DON'S FISHING CHRONICLES
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KNOWLEDGE 2026.05.30 · 安全・マナー

「釣り禁止」の防波堤を増やさないために。俺が必ず守るゴミとイカ墨のマナー。

「おい、その糸くず、絶対に放置するなよ」

釣り仲間から鋭く注意されたとき、俺は少し恥ずかしい気持ちになったが、その理由を聞いて背筋が寒くなった。たかが数センチの糸くず。それが、海辺の命やフィールドの未来を脅かす致命的な凶器になるなんて思いもしなかったのだ。これ以上、自分が大好きな「釣り場」を失わないために、俺が徹底的に叩き込まれた美化マナーを書き留めておく。

① 釣り糸(ライン)の放置は、空と海へのテロ行為

釣り場で切り取った不要なライン(特に極細のPEラインや強靭なフロロカーボン)を放置するのは、言語道断の行為だと教わった。

放置された糸がカモメやシギなどの海鳥の足や首に絡まると、彼らの羽を切り裂き、身動きを奪って悲惨な死を招く。それだけではない。水中に漂ったPEラインが漁船のスクリュープロペラに絡まると、エンジン破損を引き起こし、漁師さんに数十万円規模の高額な実害を与える。短いカットクズであっても絶対に釣り場に置かず、必ずポケットや専用の糸クズ回収器に収めて持ち帰るのが、海に立つ者の絶対のルールだ。

🦑 エギングの最優先マナー:イカ墨(スミ)の完全洗浄

イカが防波堤の上でスミを吐いた場合、絶対に放置して立ち去ってはいけない。

スミは太陽光で熱せられるとコンクリートに焼き付き、黒いシミとして永久に残ってしまう。これが防波堤を汚し、多くの港が「釣り禁止」へ追い込まれる最大の原因になっている。スミを完全に消し去るための完璧なステップがこれだ。

1. 乾く前に流す(何よりも最優先)

イカがスミを吐いたら、**「乾かないうちに、即座に水汲みバケツで海水を汲んで上からぶちまける」**。水分を含んでいる状態なら、海水だけで驚くほど簡単に洗い流すことができる。スピードが命だ。

2. ブラシや靴底での擦り洗い

海水をかけながら、持参したデッキブラシや、自分の靴の底を使ってゴシゴシと強く擦り洗いする。コンクリートの細かな隙間に入り込んだスミの微細な粒子を完全に掻き出すイメージだ。

3. 周辺への飛び散り確認

スミは風やイカの勢いによって、想像以上に広範囲(2m以上)に細かく飛び散っている。自分が立っていた場所の周辺をよく見回し、点在するスミクズも完全に綺麗にしてから釣り場を後にしよう。

「もうこれ以上、自分たちの手で釣り場を奪われるようなアホなことはしたくない」

誰のゴミか分からなくても、自分の足元にある糸くずを一つ拾って帰る。釣らせてもらった防波堤を、来た時よりも綺麗にして去る。その静かな配慮こそが、未来の海を守ると信じている。