最初に揃えた道具と、海に立つまでの4つのステップ。
「何から買えばいい?」と悩む俺に、釣り仲間はこう言った。「あれこれ買うな。命を守るものと、万能な相棒を一本だけ揃えろ」
その言葉の通り、俺は迷路のような道具選びを抜け出して、本当に必要なものだけを揃えて海へ立つ準備を整えた。釣りのことがさっぱり分からない初心者が、実際に道具を揃えて海に立つまでに踏んだ4ステップを、教わった極意とともにここに書き留める。
ステップ1:命を預ける「ライフジャケット」
「これをケチる奴は海に立つな。絶対にだ」と、何よりも厳しく念を押されたのがこれだ。水辺に立つ以上、安全がすべての土台になる。
俺が選んだのは、国土交通省の安全基準を満たした「桜マーク付き(Type-A)」のライフジャケット。動きやすくて安心の肩掛け自動膨張式にした。これがないと、たとえどれだけいい道具を揃えても釣りをする資格はないと教わった。
ステップ2:万能の相棒「エギングロッド」
「最初は何でも使える万能ロッドにしろ。エギングロッドが一番応用が効いて便利や」と言われた。
エギを投げるための竿だが、感度が良くて軽いため、アジングやサビキ、軽いルアー投げまでほぼ全ての釣りに対応できるらしい。最初は安物でいいかと思ったら、「ロッドだけは信頼できるメーカーのエントリーモデルにしとけ。感度が違う」とのこと。素直に大手メーカーの入門ロッドを選んだ。
ステップ3:リールとPEライン
リールは2500番〜3000番のサイズを選択。問題は「糸」だ。初心者の俺はナイロンの太い糸しか知らなかったが、「今はPEライン一択。細くて信じられないくらい飛ぶ」と。
PEは細くて伸びないため、ルアーの動きがダイレクトに伝わる。ただし、擦れに弱い弱点があるため、先端に「ショックリーダー」という透明な糸を結ぶ必要がある。ここでFGノットの練習が生きてくるわけだ。道具を知ることで、結び方の重要性が繋がった瞬間だった。
ステップ4:足場の良い「安全な漁港」を最初の舞台にする
道具が揃ったらすぐ海に行きたくなるが、いきなり荒い磯やテトラ帯に行くのは自殺行為らしい。「最初は、車を横付けできて、足場がコンクリートで平らなファミリー向けの漁港に行け」と言われた。
そこなら安全だし、夜間も街灯があるため足元が明るい。まずはそういう優しい場所で、キャスト(投げる練習)から始めるのが一番だ。焦って怪我をしたら元も子もない。
「完璧な道具より、まずは安全に、楽しんで一歩を踏み出すこと」
釣り仲間に教わりながら、少しずつ揃えていく過程そのものが本当に楽しい。来週、いよいよこの最小限の装備を背負って、呼子の海に立つ。